「まぁ、いいや。 凌斗くんさ、今日ひま??」 上目遣いで、小首を傾げて、ちょっと甘えた声で、 俺の隣と向かい側にいる男友達は落ちたかな。 こいつ、どういう角度でどういう表情すれば一番かわいく映るかを知ってる。 俺にとっちゃ可愛くもなんともないけど。 のんがこんなことやってくれた日にはもう…。 しかも、こーゆう奴等とは違って、のんは天然でやるから破壊力があんだよな。 こいつらの、人工的な芝居なんか痛くも痒くもない。 『俺今日忙しいから。』