『よぉ、兄ちゃん。 何か用??』 「…お前の兄ちゃんになった覚えはない。」 『兄ちゃんであることに変わりはないだろーが。 で、何か用なん??』 用がないならもう帰りたいのですが。 「いや、用っつーか…お前、傘は??」 『あるわけないじゃん。 今朝のお姉さんの予報を信じて疑わなかったからな。』 気持ちの良い青空を待っていましたよ、もちろん。 まさかの鉛色でしたけど。 かなりザーザーでしたけど。