絶えぬ想い、君に




菜緒。



今日さ、乃亜の幼稚園の授業参観だったんだ。



俺行って来たよ。



母ちゃんと。



ちゃんと乃亜、みんなと仲良くやってたよ。



楽しそうだった。



でもさ、なんか急にお前んとこ来たくなってさ。



最近はあんまり思わなかったんだけど、なんか今日、ふと考えちゃってさ。



なんで俺がここにいるんだろって。



だってさ、今俺がいる場所って、ホントならいない場所でさ。



ホントなら俺がいる場所って、菜緒がいる場所なんだよ。



嫌だって言ってるんじゃない。



そうじゃない。



だけどさ。



乃亜の教室にさ、絵が貼ってあるんだ。



大好きな人の絵。



乃亜、俺のこと書いてた。