あ、京平ってのは俺のこと。



使えないこいつは、慎吾。



俺の幼なじみ。



2人共寝ぼけたまま学校に着いて、自分のクラスを確認する。



俺らは今日から高3。



クラス替えした、新しいクラスを探す。



……



「あ、俺あった。」



隣で慎吾が頭をポリポリかきながら呟いた。



「…つか、京平もあった。同じクラス。」


「どこ?」


「D組。」



D組の欄を見ると、真ん中より少し下に慎吾と俺の名前が続けてあった。



D組かぁ。



「かわいーコいっかなぁ。」



慎吾のそんな言葉を耳にしながら、上履きに履き替える。



うわー、3年キツー。



めっちゃ階段じゃん。