もし、もし俺と菜緒が出会ったのが、離れるためだったとしたら…
俺が菜緒を死なせるためだけに出会ったとしたら、そんなの悲しすぎて自分を恨んでも恨みきれないよ。
その理由が当たってるのか違うのかはわかんないけど、俺はそうは思いたくない。
きっとそんなんじゃないって、信じたい。
信じて…いいよね？
だってさ、人を好きになったり、人に好きになってもらえるって、これほど幸せなことってないと思うんだ。
人を想って、人に想ってもらえる。
こんなにも涙が出るほど嬉しいことはないよ。
だから俺は、菜緒に好きになってもらえて嬉しかった。
俺も、菜緒を好きになれて幸せだよ。
