その本を取り出して見ると、表紙に“DIARY”と書かれていた。
あ、日記ね。
つけてたんだ、あいつ…
最低だとはわかってるけど、ホントなら絶対こんなことしないけど、思わず開いてしまった。
わかってたっていうか、当たり前だけど、最後の日記は、俺と最後にデートした前の日。
事故に遭う前の日。
その日記は中3の年の日記だから、中2の1月から始まってて。
最初の日記は、その日あった出来事と、気持ちが書いてあった。
そして、俺のこと…
ちゃんと読んではいないけど、この時には俺のことを好きでいたらしく、その気持ちが書いてあった。
毎日っていうか、けっこーの頻度でいろんな日の日記に俺の名前が見つけられた。

