先に目を逸らしたのは、池内だった。 「このあとどうするー?」 ボーリングが一通り終わって、みんながこの後の相談をし始めた。 もうこんな時間か… 「悪い、俺帰るわ。」 「え、もう!?早くね?」 確かにまだ時間的にはそこまで遅くはない。 だけど、俺の生活の中では帰った方がいいと思う時間だった。 「ごめんな。」 「俺も帰るわ。」 いきなり慎吾も帰ると言い出して、俺たち2人はここで打ち上げを抜けることになった。