「にぃにー!!」 「はいはいはいはい。」 「おくれちゃうよー!!」 「乃亜。ちゃんとマフラーしろって。」 「かゆくなるもん、これ。」 「かゆいのとクソ寒いの、どっちの方が嫌?」 「ん゛ー。」 「巻いてやるから、ほら。」 渋々マフラーを巻いた乃亜と手をつないで、幼稚園に向かった。 もうマフラーがないと寒い季節。 菜緒がいなくなって、半年が経った。 この半年という期間は、俺の中ですごく不思議な時間だった。 たくさん時間が過ぎて、いろんなことがあって。