俺は菜緒が眠ってた3年間、そう思うことが何度かあった。 でも、菜緒が目覚めたらその答えも聞けると思った。 だけど、もう聞けないね。 菜緒の想いを聞くことは、もう出来ないんだね。 ごめん。 ごめんな、菜緒。 何度謝っても、足りないよ。 でもきっと、この“ごめん”も菜緒には聞こえない。 届かない。 「おい、それ以上やったら死んじまうよ。」 仲間の1人がそう言ってるのが、うっすら聞こえて、5人は立ち去って行った。 なんだよ。 終わりかよ。 終わらせんなよ…