「はい、相談終わりー。前向いてくださぁい。」
若干学級委員もめんどくさそうに、そう言った。
一応、授業中ケータイ使うのはダメってなってるし、仕方なくまたケータイをポケットにしまった。
「意見出してくださーい。」
さっきとさほど変わりはしないけど、ポツポツとだけ意見が出た。
俺はというと、最初っから大して話は聞いてないけど、電話ばかりが気にかかって、もっと聞いてなかった。
「もう案ないようなので、この中から決めまーす。どれがいいか考えてくださーい。」
またクラスが騒がしくなった。
周りの奴と話していいってなった瞬間、一気にざわつく。
俺もいつもならすぐ慎吾と話し始めるんだけど。
ブーブーブーブー。
またケータイが震えた。
今度は一瞬じゃない。

