「菜緒のことはもういいって。」
「……」
慎吾に全て話した。
おばあちゃんに言われたこと。
おばあちゃんが申し訳なく思ってたこと。
前を向いてほしいと言われたこと。
菜緒の分も、高校生活を楽しんでほしいって言われたこと。
そして自分の行動。
おばあちゃんに何を言われても、言い返せなかった自分のこと。
恋愛感情とかじゃないけど、違う女のことを考えてしまった自分のこと。
菜緒が好きなキャラクターを忘れていた自分のこと。
「俺…疲れてたのかな…この生活…」
「…お前はどうしたいの?これから。乃亜ちゃんのことは見続けたいのはわかったけど、内田とどうしたいの?」

