「うっ、ここも不気味…」



裏庭は校庭よりも狭いけど


結構広くて綺麗だった。


裏庭の中心には大きな木があって


その下にベンチがあった。


昼なら過ごしやすくて


良い場所なんだろうけど、


夜はやっぱり不気味…



「おいっ。」


「キャッ。」



いきなり誰かに声をかけられた。


頭ではわかっていても


やっぱり体は理解してくれなくて、


相手は人間なのに


しゃがんで耳をふさいでしまった。