「お母さんユウちゃん寝ちゃったから、ほっといていいよね。」
「あら、ほっとくとは駄目だけどアキの世話は疲れたのよ。遅くなったらあんなきれいな顔の人夜に返したら、危ないから暗くなる前に起こしてアキあなたが送って行ってあげなさい。」
え???
なぜ。私は危なくないの?
「お母さん。私は?私は危なくないって言うの?」
「なんでよ。こんな女の子として努力もしない子、どうやって襲われるの?お母さん見てみたいわ。」
そらー。まともに化粧もしない子ですよ。だってする意味が分からないじゃない。
――――――――ガチャ
「すみません。ついつい寝てしまって。」
鬼。キャラ変鬼起きた―。
「あら、起きた?アキがこれから駅まで送っていくそうよ。ネ?」
こんなときに、私の周りに鬼が2人も…
「・・・・はい。」
「いえ。アキちゃんは女の子ですし…僕は大丈夫です。」
「ほら、そういってるし。私は送らなくても大丈夫だよ。」
そうだよ。まともなこと言うじゃん。