ー…
ーー……
「結子ー!あんたどこ教室おったん!
先生の事馬鹿にして式抜け出す
阿保、どこおんねん!」
一足先に教室に戻って10分後。
沙紀ちゃんが慌てたように走って
教室に入ってきた。
「あーなんかダルかったし。
先戻ってごめんな。」
顔の前で謝る仕草をすると沙紀ちゃんは呆れたように溜息をついた。
「…先生の言葉、結子の…」
沙紀ちゃんの言葉の先が分かって、
「その話、ナシな。」
怖くて、言葉を遮った。
私の言葉に不服そうな顔をする沙紀ちゃんが見えたけど
あえてそこは無視しておいた。
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