ー…
ーー……
7月。
私は夏用の制服にリストバンドをしていた。
そのリストバンドはー…
「おぉ。山本、おはよ。」
目の前にいる、堀川から貰ったモノ。
さすがに冬用の制服にしんどさを感じていた私は
毎年のように夏用の制服の下に長袖のインナーを着ようとしていた。
そんな時、事情を知ってる堀川が、
【俺のリストバンドあげるから、使えや】
ー…と言って、赤色のシンプルなリストバンドをくれた。
「…はよ。」
こいつには、
感謝すべきだし、もっと愛想良く話さなきゃいけない。
だけどー…
…何だか、泣きながら過去を話したあの日から
まともにこいつの顔を見られない。
理由は分からないけど、
胸のあたりが痛くなるから。
ー…何?これ。

