100万回の愛してる。



ってゆーか何やねん。

扉の前おられたら通れんやん。

面倒くさそうに背の高い堀川を見上げると、

それに気付いたのか堀川は眉間に皺を寄せた。


「…何やねん。お前のその面倒くさそうな顔。」


「別に。誰かさんが扉の前立ってるからそこ通れんくて。」


その言葉に堀川は黙ってジーッと私の顔を見てきた。

誰もいない職員室はやけに静かで、

何も言わない堀川は黙って見てくるし、

その空気に耐えられない私は目の前の男のように
眉間に皺を寄せた。


「…何、人の顔じーっと見て。」

その言葉に堀川を閉じていた口を開けた。

「…いや、お前カラコンしてるやんな?

目青いし肌白いから一瞬ハーフかなって思っただけ~。」