あたしは

和に抱きしめられた。

ビックリして、

すごくドキドキする。

和のぬくもりが、

優しさが

伝わってくる気がした・・・。


「ごめんな・・・?」


あたしを

抱きしめたまま言った。


『・・・なんでッ
 ・・・和が謝るの・・・?』


「泣かせたから・・・」


和はそっと

あたしから離れた。


『和・・・?』


「ん?」


あたしは、

観覧車のイスに

座る和をじっと見つめた。


『ありがとう♪』


和はニコニコして

あたしを見た。


「どういたしまして☆」


無邪気に笑う和が、

なんだかまぶしかった。