はちみつレモン


時間も忘れて遊んでいると、

あっという間に

日も暮れて、

「最後はやっぱ観覧車」と、

言うことで、

和と2人で乗った。

並んでいるとき、

周りが

カップルばっかで、

なんだか恥ずかしかった。


『きれいだねー』


「うん・・・ちょーきれい」


さっきまでの

盛り上がりはどこへやら・・・。

和は突然なにかを

考え込むような顔をした。


『どうしたの?』


「今日、楽しかった?」


『へ?うんっ!』


あたしは和に笑って見せた。

すると和は、

さっきまでの

考え込むような顔を

吹っ飛ばすかのように

ニッコリ微笑んだ。