「…何かあった?」 「さ、坂田く…っ」 私が泣いているのを見て、坂田君は一瞬驚いたようだったけど、 すぐ倒れている先輩を見て、私に、 「タンカ。もらってきて!あと救護係の男の先輩を2,3人連れてきて!」 「ハッ…はいっ」 私は走って救護係のテントまで向かった。 私が事情を話すと、タンカを持って走って行ってくれた。 私は本当に怖くて、その場に座り込んだ。 目を閉じて浮かんでくるのはさっきの赤。 私は泣いてしまった。