『俺、聞いて聞いて!俺、俺さ!』
『あーわかったわかった。何。』
『俺、俺ね!軽音の紹介んときに司会やんの☆』
「春日が?」
『そう、俺が!んだから寝るなよ…あ゙!!!!!!』
ベラベラと喋りたいだけ喋った後、
また春日が叫び声をあげた。
思わずあたしと薫わ耳に手を当てる。
目の前には日和と優がいて、
二人はゲッという顔をしていた。
そして今、春日はそんな顔を華麗にスルーし、
二人に抱き着いた所だ。
『ギャ〜!まじやめてよ変態っ!』
『だーれだっ☆』
『正面からやったら意味ねぇよハゲ。』
『…おっ。揃ったな。』
「あ、本当だ、揃った。」
揃った。学校で揃ったのは中学も含めて
今日が初めてだろう。
揃った。これがあたしの、あたしの大好きな
家族のように一緒にやってきた
バンド、CRASY C@(クレイジー キャット)のメンバーだ。
