初老ドクターが、ごほんっごほんっと すごい咳をした。 「だ、大丈夫ですか?」 私の風邪がうつったのかなと、真由美は心配になった。 あわてて、初老ドクターの背中をさすった。 初老ドクターは、「ありがと・・・ごほっ」 「・・・アンタ、優しいな。息子と付き合ってみんか?」 え? 奥さん!聞きましたかっ! 「父さん、何を言って・・・」イケメンが言いかけたが、 「よっ、よろしくお願いします!!」 真由美は、深々と頭を下げた。