部活の天使

「うわっ!?」

碓井先輩は私を体育座りのまま持ち上げてバイクに座らせる。

「ちょっ!何してんですか!!」

「行くぞ。」

碓井先輩はそう言いながら自分もバイクにまたがって私にヘルメットを渡す。

「まっ、待って!!」

私は必死に碓井先輩を止めたらめんどくさそうに振り返り

「なんだよ・・・」

少し不機嫌な声を出す。

「どっ、どこつかまるんですかこれ!」

「ここ。」

そう言って碓井先輩の指差した先は自分の腰・・・。

「出るぞ。」

碓井先輩はそう言って地面を蹴る。

「まっ、わぁっ!」

私は後ろにのけぞりそうになったけど頑張って碓井先輩の腰にしがみつく。

「・・・おい、」

しばらくしてから碓井先輩が口を開く。

「な・・・なんですか・・・?」

私は必死にしがみつきながら返事をすると、

「苦しい・・・」

「えっ?」