『でも…しのぶちゃんも長谷川さん好きなのわかってました。いろいろ世話やいてるうちに…だからしのぶちゃんの楽しみ奪いたくなかったんです

私はいつのまにか長谷川さんの事より別の人が好きになりました

でも私が長谷川さん好きでいなきゃ、しのぶちゃんが可哀相だと思い始めて…ついつい大事になってしまいました。皆さんごめんなさい』


『道成寺…こっちこそごめん…あんたにそんな辛い思いさせてたなんて。なんかおかしいと思ってたのよね…道成寺の態度が』


『お二人の友情に幸あれ』と私はカシスオレンジを一気飲みした


『馬鹿にしてんの?』と谷口しのぶが食ってかかってきた


『馬鹿はあんたよ。結局あんたが追い込んだようなもんじゃない。素直になってももう遅いからね。私と晴彦は結婚します』


『花乃子!本気?』


『今回のドタバタ劇私が結婚に踏み切れなかったのが一番の原因よ、だから悪いけど、結婚させていただきます!』


『勝手にどうぞ、この自己チュー女』


『はいはいなんとでも』


とんでもない事実の元、私は結婚を決意したのであった