『結婚しちゃえばいいのよ』と理恵子が笑いながら言った


『そりゃそうだけど』


『そうなりゃこっちのもんなんだから谷口だの道成寺だのに邪魔されないって』


『私は毎日ヒヤヒヤもんよ』


『晴彦さん信じてあげなさいよ〜浮気なんてできる人じゃないんだからさ。花乃子が一番わかってるじゃない』


『でもね、なんてんだろ、なんか乗せられて結婚っていうのも悔しいわけよ。散々否定してきたから…わかってよ。私のプライドも…』


『もうプライドもくそもないわよ。戦国時代の幕開けだぁ〜!』理恵子はおもしろおかしくそう言った


風林火山の如く、どこからか法螺貝の音が…


いかんいかん、コイツに乗せられちゃ!


一度話し合わなきゃいかんかな…


てかなんでこんなめんどくさい展開になってくるわけ?頭痛い!