私は部屋に戻ると晴彦に電話して、今あったことを全部話した。


『もう勘弁してくれだよ…花乃子と別れたと知れた時点であの攻撃なんだから。俺もうんざりしてるんだ。それまではまったくそんな気配なかったんだからな』


『道成寺さんって一年遅れて入ってきてるの?』


『ああ。彼女は才女で美人だし、俺なんか相手にしなくてもじゅうぶんモテてるよ。そのかわり谷口しのぶがべったりついてるがね』


『晴彦もハッキリと二人にその気がないこというべきよ。鼻の下伸ばしてんじゃないの?』


『わかってるよ。ちゃんと話すから機嫌直せよ』


晴彦ってこんなに頼りなかったかしら


いや男は女が絡むと頼りなくなるのかもしれない


例えば反対に自信過剰にもなる…


直田さんの場合は完全に私を遊んでる


なんだか私達ハムスターみたいね、クルクルとゲージの中走り続ける