俺は長谷川晴彦…


一年半付き合った花乃子にプロポーズするが、話しを濁らされた…


仕事を辞めてくれと言った覚えはないが、彼女は仕事にこだわり続ける


妊娠したかもしれないと聞かされた時は、天は俺に味方してくれた!と空を仰いだもんだ…


…が結局妊娠はしてなくてふりだしに戻る


揚げ句の果て、『結婚しないままで付き合いたい』なんて言われ、さすがの俺もブチ切れた


香港に出張中、ホテルで俺は今後の事を考えた


ブチ切れたって、花乃子を愛してる、毎日夢をみては恋しくなった


結婚は焦らないつもりでいた俺だったが、やはり結婚したい気持ちは大きくて、仲直りしてもこんないさかいが続くんだろうなと思った


だから…


俺は泣く泣く『距離を置こう』と花乃子に言った

あの時の花乃子の悲しそうな瞳は忘れられない


嘘だ、冗談だとなんで言えなかったんだろう…


俺は後悔で目の前が真っ暗だ…