教室では1学期最後のホームルームをやっているけど、担任の話しも上の空だった。
今日は午後から彼氏とデートだから…
久し振りにヨシに会える。
「早く終わらないかな」
ホームルームの間、
外を眺めながらそんなことばかり考えていた。
昨夜、電話をくれた彼。
「明日、仕事が休みになったんだ。
学校終わったら家においで」
アタシは友達に紹介された3歳年上のヨシと付き合っていた。
13歳のアタシにとって、
16歳はとても大人で…。
家も嫌い、母も嫌い、アタシの居場所は彼の傍だけだってくらいに彼に依存していた。
彼が居ないと息することさえ忘れてしまうくらいに…。

