アネモネ*~風、君を愛す~



アタシはヨシの家での生活にもすっかり慣れて、

おばちゃんに教わりながら料理、洗濯、掃除と一通りの事を覚えた。


「いつでもお嫁に来れるね」


おばちゃんはいつもアタシをからかう。

それは、

おばちゃんの最大級の愛情なんだけど…

恥ずかしさと嬉しさで、

アタシの顔が真っ赤になっていくのがわかる。

この時からアタシの中で、


(いつかヨシとおばちゃんと本当の家族になりたい!)


と、密かに思い始めていた。


{ヨシ?貴方も同じ気持ちでいてくれましたか?}