2月も終わりに近い日曜日。 アタシとアツは、 父と母と共にアツの実家へ行くことになった。 アタシたちの住むマンションから、 車で10分の所にアツの実家はあった。 「何も心配するな」 「アツ…」 アタシの手をギュッと握り、 アツが玄関のドアを開けた。