空が明るくなり始めた頃、

アツがベッドに入ってきたのがわかった。


「おかえり」


「起こしてごめんな」


「んーん、平気」


「ありがとう。紗那」


「ん?」


その言葉と共に、

優しいキスでアタシの唇を塞いだ。

ほんのりとチョコの甘い香りがした。