「アツ。ありがとう」


「俺、凄い嬉しいよ。
信じられないくらい」


アツはそう言って、

目の淵を赤らめていた。


「俺と、紗那の命なんだな」


「うん!」


アタシとアツの命。

アツの優しく温かい声が、

アタシの心に深く響いた。