アネモネ*~風、君を愛す~



「ママ、認めてくれてありがとう」


「良かったね、紗那」


それから会話も弾み、

お酒の入った母も松井さんも上機嫌だった。

沙良も何だか嬉しそうにしている。

こんなに賑やかな食事はいつ以来だろう。

夕食はいつも沙良と2人っきりだったから…

時計を見ると22時を少し回ったとこだった。