アネモネ*~風、君を愛す~



「これか?
紗那らしいな、なんか」


「何で?」


「何となく」


この時にアツが言った{何となく}の意味は、

クリスマスを迎えた朝、

仕事から帰宅したアツが、

ちょっと恥ずかしそうに教えてくれたんだ。

{紗那の心と同じだ…}

って。