アネモネ*~風、君を愛す~



「ヨシの家に行きたい。
ママ、お願いします。行かせて下さい」


「ヨシ君?本当にいいの?」


「おばちゃん。
紗那のことは俺に任せてよ!」


「明日、ママも一緒に行くから。
お母さんにちゃんと挨拶しないとね」


嬉しさのあまり、

アタシは母に抱き付いた。


「紗那?ちゃんと出来る?
ヨシ君にもお母さんにも迷惑かけないようにしてね」


「うん。わかってるよ」