「やったー! ヨシともずっと一緒だね」 「ありがとう。 ママ、おじさん」 「そうだ、おばちゃん。 明日から夏休みだし、 紗那を俺の家で預かってもいいかな?」 ヨシからの突然の話しに、母もアタシも驚いた。 「えっ?ちょっと、ヨシ?」 「紗那は嫌か?」 「嫌なわけないじゃん。 凄く嬉しいよ」 昼間、 アタシが元気がなくて不安そうにしているのを見ながら考えていたことを母に話してくれた。 そこまでアタシを思ってくれるヨシの気持ちに、 涙が零れそうになった。