アネモネ*~風、君を愛す~



「あの、
お父さんとお母さんにお願いがあります」


「紗那のことでしょ?」


母は全てをわかっているかのように、

そう答えた。


「はい。もう少し、俺に預からせてもらえませんか?
紗那が、心から笑えるようになるまで。
お願いします」


{俺でいいのか}


アツの気持ちに、

アツの真剣な眼差しに、

心が熱くなっていく。