アネモネ*~風、君を愛す~



穏やかな時間がゆっくりと流れていく。

父と母の子供で良かった。

生きてて良かった。

心の底からそう思うアタシがいた。

皆でお茶を飲んでると、

勢いよくリビングのドアが開いた。


「お姉ちゃん!」


「…沙良」


「よかったー。
お姉ちゃん、生きてて。
心配したんだよ。本当によかった」


息を切らしながら、

沙良は笑顔で泣いてんだ。