アネモネ*~風、君を愛す~



「ママ、
学校のことだけど…」


夏休みに家出をして、

休みが終わり2学期を迎えても、

1度も学校へは行っていない。


「今は病気療養にしてあるの。
担任の先生が何度も家に来てくれてね。
紗那が行きたいなら、直ぐにでも戻れるから」


「そっか。ママ、ごめんね。
今はまだ行きたくない、行く勇気がまだないの。
わがままなのはわかってる。
でも、もう少しだけ時間が欲しい」


「紗那のしたいようにしたらいいのよ。
ママもお父さんも、もう、何も言わないから。
紗那が生きてさえいてくれたらそれだけで十分だから。
ゆっくり考えなさい」


両親の愛情に、

また涙が零れ始めた。