「良く、一緒に来てくれたね。 もし今日、敦志くんが一緒に来なかったら無理やりにでも紗那を連れ戻そうと思っていたよ。 何があっても、紗那は私と麻希子にとって大切な娘なんだ」 「アツ君に出会わなかったら、 今頃この子は…」 向いに座る母は、 目を真っ赤にして潤ませていた。 「本当に偶然なんです。 紗那と出会ったのは…」 「その偶然に、 私たちは感謝してるのよ、アツ君」 「はい」