ベッドの上に座っているアツに、

そっと近付くと、

優しく抱き締めてくれた。

すっぽりとアタシを包んでしまう広い胸。


「眠れなかったのか?」


「うん。緊張しちゃって。
家に帰るだけなのに変だよね」


「アハハ。
大丈夫だって」


アツは笑っていたけど、

その時、全身で感じたアツの鼓動が、

とても速かったんだ。