電話を終えて、 アタシはこの数ヶ月を思い出していた。 {アタシ、バカだよね。ね、佳矢?} ベランダから夜空を見上げ、 一番大きく輝く星を探す。 その星が一瞬だけ、 アタシに向って光った気がした。 アツに守られて、 家族と友人に支えられて、 沢山の愛情を受けていることを心にしっかりと刻み込んだ。