アネモネ*~風、君を愛す~



「…那?紗那なの?」


「ママ…」


涙が次から次から溢れて止まらない。


「良かった。
生きててくれて」


受話器から聞こえる母の涙声に、

ただ謝ることしか出来なかった。


「ママ、ごめんね。
本当にごめんなさい。心配かけて…」