5人で食事をしながら、
これからのことを話した。
アタシにも沙良にも不安なことはたくさんある。
「ママ、アタシと沙良は転校するの?」
「友達と離れるのは嫌でしょ?
だから暫くは、2つの家を行き来しようと思ってるから大丈夫よ。転校はしなくていいから…」
「えっ?そんなこと…」
「紗那ちゃん。
麻希子さんも僕も2人のことを一番に考えてるんだよ。
息子たちは君たちよりも大きいから心配はないんだ。
だから何も気にすることはないんだよ」
友達と離れるのは勿論嫌だ。
それに、
(ヨシと離れなくちゃいけないの?)
と言う思いが、
アタシの心をギューっと締め付けていた。

