アネモネ*~風、君を愛す~



慣れた手付きでオートロックを解除し、

ロビーを抜けるとエレベーターに乗せられた。

10階のボタンを押すと、

ドアがゆっくりと閉まる。


「着いたぞ。入れ!」


アツがアタシの背中を押す。

10階の角部屋。

アタシは何か吸い込まれるように、

ベランダへと向かっていた。

アタシの目に映ったのは、

さっきアツに出会ったネオン街。

眠らない街。

ネオンが眩しい程に輝きを放ち、

アタシはその場を動けなかった。


{この時、キミは何を思っていましたか?}