アネモネ*~風、君を愛す~



「どこ行くの?」


「……」


「ねえ?」


「家に帰るんだよ!」


「だから家はないって、
言ってるじゃない」


「黙って着いて来い。
お前さ、死にたいの?本当に死にたいのか?
そんな目して、それに笑わねーし、
感情のない人形と同じじゃねーか。
そんな奴、ほっとけないだろうが!」


アタシの目線に合わせてそう言うアツに、

アタシは何も言えなくなってしまった。