「言いたくなかったらいい。 それじゃ、なー、ノラ? いつもここら辺うろついてるよな。 何してるんだ?」 「ノラって…。 バカじゃないの?」 「お前、猫みたいだし。 質の悪いノラ猫って感じだな」 「失礼な」 「ノラを初めて見たの、 1週間位前かな。 何か思い詰めた目して歩いてたぞ」 「えっ…」 アツと名乗る男は、 何故か悲しそうな顔して、 アタシにそう言ったんだ。