ヨシが天へと上り終えた時、 母がアタシを呼びに来た。 「紗那、 そろそろヨシ君が…」 「わかった」 「紗那、 大丈夫?」 「うん、ママ、 ヨシ、行っちゃった」 ヨシは真っ白な骨と灰になった。 アタシはひとつひとつ、 丁寧にヨシを小さな箱へと入れた。 アタシはおばちゃんに、 ひとつだけお願いをした。 …それは ヨシの白い欠片が欲しいと。