アネモネ*~風、君を愛す~



家に戻ってからは、

慌しく時間だけが過ぎて行った。

アタシは母に連絡を入れた。


「ママ、ヨシが…」


急なことに驚きを隠せない母の様子が、

電話口から伝わってくる。

母は声を殺して泣いていた。


「紗那、今から直ぐお父さんと行くから。、気をしっかり持つのよ」


アタシは、

返事をすることすら出来なかった。