アネモネ*~風、君を愛す~



「花火だって、旅行だって、行ってないよ?
アタシ、誰と行けばいいの?ねえ…。
ヨシがいないと息出来ないよ。どうしたらいいの?」


真っ白の布の上から、

力一杯ヨシを抱き締めた。

いつもと変わらないヨシの匂い、

タクティクスの匂いがする。

ヨシが目を開けて、


「紗那」


って名前を呼んでくれる、

そんな気がして…

何度も何度も名前を呼んだ。


「…ヨシ」