アネモネ*~風、君を愛す~



病室で2人きり、

アタシは冷たくなったヨシの手を握った。

硬く冷たくなったヨシの手、

アタシの手を握り返してくれる筈もなくて…


「ねえ、ヨシ。
今日は皆で焼肉だったんだよ。
何でこんな所で寝てるの?ダメだよ」


「…目、開けてよ。
お願いだから」


返事なんてしてくれるわけないとわかっていながら、

アタシは話すことを止められなかった。


「ヨシ、ねえ、ヨシ…」